植物医科学という新しい学問分野の概要を理解し、その意識や技術、食の安全や環境保全、社会経済との関わりを学び、植物病について最新の事象も交えながら植物保護の原点を探ります。
農作物の残留農薬、カビ毒汚染、カドミウム汚染問題など関心が高い食の安全問題。食品衛生上の品質管理手法とリスク分析を踏まえ、食の安全の現状や将来の方向性について議論します。
植物病の病原の観察を通して正確な診断法を理解します。微生物病、害虫や線虫被害の診断ポイントなど、基本的な診断手法や手順を習得。樹木医補、自然再生士補などの資格取得の基礎にもなります。
植物病の診断に利用されている各種データベース、エキスパートシステムについて理解し、その活用ニーズや可能性、問題点を考察。情報技術の農業への応用についても展望します。
植物医科学実験(1~3年次)
- 植物の病原体である菌類、細菌、植物ウイルスや微小昆虫に関する基礎的な実験技術を習得します。また病原体の診断・同定法を学び、基礎的な手技を習得します。
- 臨床的な病気の予防・治療に関する知識と技術を習得します。また分析機器類を用いた植物病原体の診断、検出、同定技術を習得します。
- 各実験科目で習得した技術を総合活用して実践的診断、及び治療技術の実習を行います。また最先端の分子生物学の基礎的な実験技術を、植物病原微生物を実験材料にして学習します。
資格の取得・公務員試験受験をバックアップ
技術士(農業部門・植物保護)
在学中の技術士補取得を目指し「植物保護士演習」を開講。毎年技術士一次試験に多数合格。
樹木医
所定科目を履修し、卒業後申請することで樹木医補資格を取得。毎年多数が資格取得。
自然再生士
所定科目を履修し、申請することで自然再生士補資格を取得。毎年多数が資格取得。
公務員試験受験対応
該当科目の中で関連の講義と演習を実施。国家公務員(総合職)や都県・区・市採用試験に毎年合格者を輩出。
高等学校教諭一種免状(理科)、中学校教諭一種免許状(理科)
教職関連科目を修得することで資格取得。(教職課程認定申請中:ただし、文部科学省における審査の結果、予定している教職課程の内容が変更となる可能性があります。)