教授
佐野 俊夫
Toshio SANO
当研究室では、土壌中の無機栄養分が植物体内にどのように吸収され、利用されているのかを解析し、その結果を応用して食品機能面での有用作物の開発や、土壌中の有害物質の除去、適切な施肥量の設定による環境汚染の抑制を目指しています。当研究室で身に付けた、植物の栽培技術、成長量や化学成分の測定技術を生かして、卒業生は植物工場関連会社、園芸肥料会社、公園管理団体や食品企業等で働いています。
・バジルの抗酸化物質蓄積量を増やす栽培条件の検討
・コンパニオンプランツによるトマト生育促進効果の検討
・トウガラシの辛味成分と胎座組織成長との相関
・亜鉛過剰条件における菌根菌共生のしくみと役割の解析
・植物の病害抵抗性を向上させるカリウム肥料条件の研究
・微量要素欠乏条件時の植物の耐病性解析
植物は光合成により太陽エネルギーを獲得し、土壌からは無機栄養分を吸収、蓄積することで、われわれ人間に資源を提供する一次生産者としての役割を持ちます。当研究室では土壌肥料成分や気温等の環境要因と植物成長との関係を解析し、植物中の有用成分を増やし、その商品価値を高める研究をしています。また、反対に、植物病の発生要因を減らし、収穫後の商品価値の低下を抑える研究もしています。植物もわれわれ人間と同様に栄養の吸収が足りなくても多すぎてもその健全な成長が損なわれます。植物の栄養バランスを考えて植物を生かし、植物を作物として摂取するわれわれ人間の生活に活かします。
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